4.太秦(うずまさ)

「うずまさ」と読みます。秦の始皇帝の末裔と自称する秦氏は、朝鮮半島からの帰化人で、土木・養蚕・機織等の技術を持っていて、天皇にも大事にされました。

広隆寺

【広隆寺】

雄略天皇の御代、秦酒公は、各地に分散し繁栄している秦氏の長が自分である事を認めてもらうために、貢物をうずたかく積み上げ、 天皇から秦氏の長であることを示す「太秦」という地名をもらいます。

「太」は一番という意味ですから、秦氏の長という事になります。
ウズマサとうい読み方は、朝鮮の読み方でウズ(貴)マサ(勝)で、これも族長という意味です。
平安京造営に功のあった秦氏も、伴大納言応天門の変で、濡れ衣を着せられ、東国に飛ばされてしまいます。
平安時代、藤原氏の天下はますます、ゆるぎないものとなってゆきます。