12.大文字

京都の夏の風物詩「送り火」
これはお盆に帰ってこられていたご先祖のお精霊さん(おしょらいさん)が、あの世に帰っていかれるのを送る宗教行事で、船を海や川へ流す全国各地のお盆の行事と同じです。

大文字の送り火

【大文字送り火】

京都の近郊の村々でも、それぞれの里山で送り火をします。
昔は現在の五山以外にも「い」「長刀の形」「竹に鈴」 などがあったそうです。
火は、古来から神へ我々の願いを運んでくれるものと考えられてきました。

そして「大」は四大の「大」です。
四大とはこの世を構成している全ての要素・・・

「地」(大地)・「水」(水)・「火」(熱・太陽)・「風」(空気)

の四大要素を表し、亡くなって四大に戻ったご先祖の帰られるところを示す「大」です。

京都の市民は、お精霊さんの送り火に願い事を託します。