15.先斗町(ぽんとちょう)

「京都先斗町に降る雪も・・・」のお座敷小歌でお馴染みの先斗町ですが、ルビがふってないと読めない地名ですね。

先斗町

【先斗町】

1670年、鴨川の護岸工事で、河原の一部が陸地になり、川筋に茶店が立ち並び町となったのが先斗町のおこりです。
川を望む先端の場所にあり、「先端」をポルトガル語でポント(英語ではポイント)ということから、ポント町と名づけられました。
京の夏の風物詩、鴨川の床は先斗町や木屋町の料理屋が川に向けて床を張り出し、納涼床で食事をさせてくれます。
昔は川の中に床机を置いてせせらぎの上でいただくようになっていたので、今よりもずっと涼しかったことでしょう。

鴨川

【鴨川の床】

芸妓さんや舞妓さんの街、先斗町もお茶屋さんが減って近代化されてきましたが、以前は祇園と比べて気楽なお茶屋遊びができました。

また千鳥足の酔客の為に、石畳が千鳥模様にデザインされていました。
鴨川の千鳥も今は見かけなくなりましたが、都鳥(ユリカモメ)は今も京都の冬の風物詩です。