「さくら」の語源は、一説に「さ」と「くら」だそうです。
「さ」は穀物の霊を表す言葉で、「くら」は蔵するです。
【桜(植藤造園)】
(画像は東福寺ではありません)
古人は春になって一斉に咲くこの花を見て、穀物の霊を宿している花だと考えたのです。
ですから、お花見は花の下でお酒を飲み、大騒ぎをしますが、騒げば騒ぐ程、穀物の霊をたたえる事になり、その年の豊作を祈願することになります。
この風習で迷惑したのが、禅寺・東福寺です。
桜の時期、境内で花見客が大騒ぎするので、修行もろくにできません。
そこで桜は一切取り除かれ、飲んで騒ぐこともない楓が多くなりました。
【東福寺の楓】