奈良時代末期、和気清麻呂が桓武天皇を狩にことよせて、東山へ案内し、京都盆地を見渡して頂き、遷都を建言します。
そして、「葛野大宮の地は、山川もうるわしく、四方(よも)の国の百姓の参りでで来るに便にして・・・」
遷都の詔(みことのり)が発布されたのは、延暦13年(西暦794年)10月22日のことでした。
時は流れ、明治28年、平安遷都1100年を記念して平安神宮が創建されました。
祭神は桓武天皇と、明治天皇の父である孝明天皇です。
【平安神宮】
京の三大祭の一つ、時代祭は平安神宮の祭礼として平安京遷都の日、10月22日に催されます。
御所から平安神宮へ、2Kmにも及ぶ行列、総勢約2000人がそれぞれの時代風俗で練り歩きます。
最後の4列は、祭神である桓武天皇と孝明天皇の鳳輦(ほうれん)を中心としたのものです。
祭神が京都の町を巡行され、市民の安らかな様子を親しくご覧になり、
京都全市民が心を一つにゆくさきの平安を祈る、
これが時代祭です。 (平安神宮には、全市域からなる市民組織「平安講社」が組織されており、つまり京都市民全てが氏子ということになります。)