25.賀茂川から鴨川へ

賀茂川は京の繁華街を流れるときは鴨川と書きます。
北西から南東へ流れる賀茂川は、北東から南西へ流れてくる高野川と合流し、京都の市街地を南下します。 上空から見ると、川の流れはY字形になっていますが、Vの部分の内側は下鴨神社のある
糺(ただす)の森です。

鴨川の地図

【賀茂川と高野川から鴨川へ】

このY字型を、イチョウの葉の形、または鴨の脚の形に見立てます。
下鴨神社の由緒ある社家のひとつに鴨脚さんがおられますが、イチョウの葉の形と鴨の脚の形が同じ形である事から鴨脚と書いてイチョウと読みます。

Y字形に合流したら、あとは鴨の脚から胴体になりますよ・・・と「鴨川」と字が変わります。
昔の人のしゃれっ気のある遊び心には感心させられます。

ところで糺の森には京都家庭裁判所がありますが、裁判所をどごに建てようという時に、タダスで糺の森が良かろうと決まったそうです。
昔は行政もしゃれっ気があり、また市民も心が広くおおらかだったんですね。